「庇」のある玄関はメリットが多い!素材の種類次第でおしゃれな外観も叶う

2024年1月15日

庇とは、玄関や窓の上に取り付ける小さな屋根のような物のこと。使われる素材はさまざまで、素材ごとで特性はもちろん、設置したときの雰囲気も違います。本記事では、庇の概要・素材別の特徴・設置の際の注意点を解説するとともに、おしゃれな玄関に仕上げるためのポイントなどについても紹介します。

庇の概要

青い壁の家

家の窓上などによく見られる庇。この庇にはきちんとした役割があります。まずここでは、庇の概要と役割について見ていきましょう。

庇とは

庇とは、窓や扉の上部についている小さな屋根のような物。家全体の屋根や軒とは違い、独立して設置されています。

庇の役割

雨の日に家から出入りする際、傘を開閉するタイミングで体が濡れてしまうことがありますよね。しかし、玄関上に庇が設置されていると、雨に濡れる心配がありません。

また、庇があることで雨水がうまく流れるので、雨による家の汚れを緩和させたり、家の中に侵入するのを防いだりできます。その他、日光を遮断する役割もあるので、室内のカーテン・家具・フローリング・建物自体の色あせや劣化を防げるでしょう。

庇の種類

左右対称の家

庇の種類は陸庇(ろくひさし)と腕木庇(うできひさし)の2つがあります。この2種類の概要と特徴について解説します。

陸庇

陸庇は、近年の主流です。「陸」とは「水平」を意味する言葉で、庇の下部分は水平になっています。一方、庇の上部分は水はけを良くするために緩い傾斜が付いており、庇全体が屋根のような形状に仕上がっているのが特徴です。

腕木庇

伝統工法を用いた庇です。ほぞ穴を柱に開け、そこに腕木を差し込んで固定しています。和風建築の家などに採用されるケースが多いです。

庇の印象を左右するのは「素材」

青い空と三角の屋根

庇の素材はさまざまで、素材によって庇の印象が変わります。ここでは、素材別に庇の特徴を見ていきましょう。

温かみのある「木材」

木製の庇は、天然素材ならではの温かみを感じられる点が魅力です。

メイン素材が木ではありますが、耐久性アップのために金属を組合わせて作られています。木材のなかでも、水に強いヒバなどの素材を使って骨組みを作り、そこにアルミやガルバリウム鋼板を貼り付けて仕上げたものが多いです。

機能面・見た目ともに優秀な「アルミニウム」

庇の素材として一般的なのがアルミニウム。アルミニウムは軽量で耐久性に優れており、庇以外にも家のサッシ部分など、あらゆる所に使われています。

表面の仕上げ方次第で、見た目の雰囲気を変えられるのも特徴です。

モダンな外装にぴったりの「ガルバリウム」

金属板のなかでも、錆・熱に特に強いとされているのがガルバリウムです。屋根材や外壁材に多く使われています。

メタリックな見た目で、モダンな印象に。好みはありますが、和洋どちらとも相性が良いです。

外装のデザインを邪魔しない「ガラス」

家の外装のデザインを重視する人におすすめなのが、ガラスの庇です。庇そのものが透明なので、庇自体が主張しすぎず、家の外観デザインに大きな影響はありません。

耐水性にも優れており、玄関の上部分に設置されることが多いです。ガラスの重さを支えるために、取り付け部分には金属が使われます。

機能性重視の人には「ポリカーボネート」

ガラスと同じく、透明な素材のポリカーボネート。日光を完全に遮らないので、部屋が暗くなりすぎる心配がありません。

軽量でありながらも耐久性に優れた素材ですが、取付部品などに金属を用いることで、さらに強度をアップさせられます。

庇を設置する際の注意点

屋根が斜めの家

庇を設置するときは、建築基準法や家の立地などを考慮することが大切です。ここでは、庇を設置する上での注意点を紹介します。

建ぺい率を把握し建築面積を考慮する

家を建てられる面積(建築面積)は、敷地面積と同じではありません。

敷地面積マックスに家を建てたとすると、家同士の「ゆとり」が全くない状態になります。家を建てる際は、家の住人・周辺の家・住民みんなが快適に暮らせるような「ゆとり」が必要です。

そのために、建築基準法によって、敷地面積に対する建ぺい率(建築可能な面積の割合)が定められています。

建ぺい率は、住居系・商業系などの用途地域によって異なり、その建ぺい率と敷地面積とを掛け合わせて建築面積を算出します。

建築面積とは建物を上から見たときの面積のこと。1メートルに満たない庇は建築面積には含まれません。1メートルを超える庇は、庇の先から1メートル後退した部分までが建築面積となります。

ただし、庇が1メートルに満たなくても、庇の両端に柱や壁があると、庇も建築面積に含まれるので注意が必要です。

建ぺい率が低い所に家を建てる場合は、庇を1メートル以内に収めると良いでしょう。

家の立地や方角を考慮する

部屋によっては、太陽光の入り方が異なることもあります。家の立地・方角を考慮して、庇の出幅を算出することも大切です。こうすることで、太陽光を遮断したい場所へ的確に庇を設置できます。

庇の出幅は、上記で解説した建ぺい率や建築面積を考慮しましょう。

専門業者に依頼する

近年、家のリフォームなどでDIYをする人が多いですよね。しかし、庇に関しては設置が難しいため、DIYはおすすめできません。もし誤った取り付け方をしてしまうと、雨漏りしたり外壁を傷つけたり、また庇そのものが落下したりする危険を伴います。

庇の設置は専門の業者に依頼しましょう。

庇以外で玄関ポーチをおしゃれにするポイント

玄関は家の顔とも言える場所。玄関をおしゃれにすれば、家全体を美しく見せられるでしょう。ここでは、庇の取り付け以外で玄関部分をおしゃれに仕上げるポイントを紹介します。

床材を厳選する

緑に囲まれた玄関

玄関の床をタイル張り・石張りなどにするだけでも、玄関の雰囲気が変わります。そして、床材を選ぶときは、見た目のおしゃれさだけでなく、機能性を重視することも大切です。

例えば、濡れても滑りにくいような、表面が滑らかではない素材がおすすめ。表面が滑らかでない素材は、汚れが付きにくいので掃除が楽というメリットもあります。

また、床材の色味は、家の外観やデザインと合う物を選びましょう。

照明を設置する

ライトアップされている玄関

玄関部分の照明は、家やその周辺をライトアップし、夜の家をおしゃれに演出します。暗くても鍵穴が見えるなど、機能性においても嬉しいメリットが。

光量だけでなく、家の外観に影響しないようなデザインの照明を選ぶことも大切です。

面積を広めに取る

周りにまでスペースに余裕がある家

玄関を広く取ることでスペースに余白ができ、シンプルでゆとりのある印象に仕上がります。来客時や傘の開閉などでのストレスを減らせるでしょう。

ドア幅+120センチほどの奥行きがあるのが理想です。奥行きに余裕があれば、段差がある玄関ポーチでも、ポーチからの落下を防げます。

庇のあるモデルハウスを見学しよう

道沿いに並ぶ家

庇の設置を検討している場合は、実際に庇が設置されているモデルハウスを見学するのがおすすめです。ここでは、なかでもおすすめのハウジングプラザ横須賀について紹介しましょう。

おすすめの住宅展示場は「ハウジングプラザ横須賀」

ハウジングプラザ横須賀には、デザイン性・機能性に優れた大手住宅メーカーのモデルハウスが勢ぞろいしています。中には、玄関部分に庇が付いたモデルハウスや、玄関ポーチがおしゃれに設計された物もあるので、理想の家づくりの参考になるでしょう。

所在地:〒238-0013 神奈川県横須賀市平成町3-11-1
電話番号:0120-399-388
営業時間:10:00~18:00
アクセス:京浜急行「県立大学」より徒歩10分、「横須賀中央駅」より徒歩15分

WEBでの予約が可能

見学予約はWEBで行え、スマホからでもOKです。1回の予約で3棟の見学予約が可能。予約すれば、当日待ち時間なしで見学できます。


庇を賢く取り入れて、機能的でおしゃれな外観を叶えよう

白が基調の玄関

庇は機能に優れており、家の劣化を防止できるなどのさまざまなメリットがあります。庇を設置する際は慎重に素材を決め、建ぺい率を考慮することが大切です。庇に関する知識を深めて、機能的かつおしゃれな家づくりを目指しましょう。

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