お部屋の広がりを演出するアクセントや、空間を生かした収納、飾り棚としてインテリアに取り入れる方が増えている「ニッチ」。中でも「スイッチニッチ」は、インテリアになじまないスイッチやリモコン類をまとめることで、逆におしゃれに見せることができると人気です。
そんなスイッチニッチを実際に取り入れてみての感想や、設置で気をつけた点など気になるアレコレを、自宅のインテリアをInstagramで発信している方々にお聞きしました。
お家のスイッチをスッキリまとめておしゃれに変えるスイッチニッチの後悔しない設置方法を、素敵な実例と共にご紹介します。
この記事の目次
スイッチニッチとは
「ニッチ」とは「隙間」という意味で、廊下や玄関、リビングなどの壁の一部を凹ませ飾り棚として作ったスペースのことです。空間は小さいものの、ニッチの形を工夫したり、アクセントクロスや小物を飾ったりと楽しみ方は無限大です。
そのニッチに、照明スイッチやインターホン、給湯器のコントロールパネルなどのリモコンをまとめたものが「スイッチニッチ」。スイッチ類をまとめることで、壁の凸凹がなくなりお部屋をスッキリとした印象にすることができます。
また一か所でスイッチを操作できるため動線がスムーズになるメリットもあり、子どもが「電気のスイッチどこ?」と探すこともなくなります。
参考にしたい!おしゃれなスイッチニッチの実例とこだわりポイント
スイッチニッチの設置場所やサイズなどはお家によりさまざま。こだわりやスッキリ見えポイントがつまったおしゃれな実例5件をご紹介します。ぜひあなたの新居の参考にしてみてください。
1. まめたまハウスさんの事例
後悔しない住宅の情報を中心に、おしゃれなインテリアを発信しているまめたまハウスさん。カレンダーを飾るために、縦100㎝×横51㎝、奥行き8㎝の縦長サイズのスイッチニッチを設置されました。
「下の方にインターフォン、電気、エネファームなどのスイッチをまとめ操作しやすくしました。位置を揃えたのできれいに並んだスイッチがお気に入りです!」とまめたさん。
ニッチの上部にピクチャーレールを取り付けて、飾るものを気軽に変えられる工夫がされています。季節感を大切にした雑貨を飾る場所としても活用中。グレージュカラーのアクセントクロスが落ち着いた印象のスイッチニッチです。
2. ponさんの事例
上品なグレーのクロスに、ホワイトやピンクでまとめられた小物がかわいらしいponさんのスイッチニッチ。
「とにかくスッキリ見せたかったので、すべての物の位置をあらかじめ指定しました。配置したいリモコンなどのサイズを事前にハウスメーカーに伝えておき、バランスよく見えるよう並べ方も工夫しています。上端や下端、壁との距離を揃えるのがおすすめですよ」とponさん。
季節の小物を飾れるよう大きめに作ったサイズ感が、リビングのインテリアのアクセントにもなり大活躍しているそう。ただ、ニッチ内につけたコンセントは、位置が高かったこともあり必要性はなかったとのことでした。
3. akiさんの事例
リビングダイニングとキッチンの間の壁にスイッチニッチを作ったakiさん。爽やかなブルーグレーのアクセントクロスに、ニッチ内のラメ入りホワイトのクロスが素敵です。
akiさんが工夫した点は、「スイッチだけでなくリモコンを置く前提だったので、奥行きをとり、横幅もリモコンの数を決めてから寸法を決めました。ダイニングテーブルやカウンターにリモコンを置くことがなくなったのがよかったですね」とのこと。
リモコンを支えているアイアンバーやニッチの横に飾ったドライフラワーの揺れるモビールが、インテリアのアクセントになっています。
4. れいちゅんさんの事例
ホワイトを中心としたナチュラルなインテリアが印象的なれいちゅんさんのお家。スイッチを1か所にまとめたスイッチニッチがお部屋をスッキリ見せ、お気に入りのハンドメイド作品を飾るスペースにもなっています。またダイニングキッチンの玄関に近い壁に設置したので、操作のしやすさもお気に入りポイント。
れいちゅんさんも「工務店のオプションにあり、使いやすいという口コミを見てスイッチニッチを作りました。どのお家も同じ形なので、一番上の棚にマグネットシートを貼ったり、自作のワイヤーアートを飾ってオリジナル感を出しています」と仕上がりに大満足。
3つの棚すべてを違う淡色のクロスにしたテクニックが光る、素敵なスイッチニッチに仕上がっています。
5. etoi.lehkさんの事例
リビングのリモコンを最低限にするため、キッチンの水栓の上にある棚に給湯器のリモコンとコンセントを設置したetoi.lehkさん。一番過ごす時間の長いキッチンにリモコンがあるため、動線も使い勝手もいいそうです。コンセントは主にwifi関連の機器やポータブルゲーム機の充電に使用しています。
「目にとまるスイッチを少しでも減らしたくてリビングからは見えない位置に設置しましたが、リモコンは毎日使い、家族みんなが使うもの。どこに置くかは夫とも話し合いました。見た目のよさやどこにあると便利かは、図面上でいろいろとシミュレーションしてほしいですね」とetoi.lehkさん。
リモコンを食器棚の死角に隠すことで、生活感を出さずに利便性をきちんと確保している新しい発想です。
後悔しないために!スイッチニッチ設置のポイント
便利なスイッチニッチですが、デメリットとしては、コストがかかること、壁の厚みなどの関係から設置場所が限られる場合があることがあげられます。そのため事前に図面などをよく調べ、使い勝手や本当に必要かを検討することが大切です。
「イメージと違った!」ということにならないために、スイッチや置くもののサイズを調べ、高さ・幅・奥行きをしっかり指定することもとても重要です。トラブルを防ぐためにも詳しい図面を見ながらハウスメーカーと相談しましょう。
スッキリ見えのポイントは、スイッチの大きさが揃うように並べること。特にスイッチの高さがバラバラだと見栄えがよくないので、大きさが異なる場合は上を揃えるとスッキリするそう。
また奥行きが浅すぎると置けるものが限られてしまうので、縦横だけでなく奥行きのサイズも確認することが大切です。
スイッチニッチは設置場所も非常に重要で、ダイニングの中でも玄関に近いスペースに設置すると動線がとてもスムーズだそう。家族全員が使うものでもあるので、どこに設置するかだけでなく、どういうパターンだと過ごしやすいか、どういう見た目だと気分がいいのか、今住んでいる部屋でシュミレーションをしたり、図面上でいろいろなパターンを考えるのもおすすめです。
実際に使ったら不便だったということがないよう、家の中で長く過ごす場所、家事動線などを意識して設置場所を決めましょう。
目的をはっきりとさせおしゃれで便利なスペースに!
今回お話を聞いた方のスイッチニッチは、スイッチの配置や何を置くのかといった利用目的を明確に決めて作られていました。そのおかげで使いやすく、理想通りのニッチができあがっているようです。
一度作ったら普通の壁には戻せないので、事前の打ち合わせや確認をしっかりして、作ってよかったと思えるスペースにしましょう。
スイッチニッチは、小物やクロスでインテリアをより楽しみ、あなたのセンスを最大限に発揮できる場所でもあります。
おしゃれで使い勝手のよいスイッチニッチをあなたの新居にも取り入れてみてはいかがでしょうか。