優雅なプライベート時間を過ごせる屋上リビング。自宅でアウトドアや家庭菜園、ドッグランなどを楽しめて、暮らしが豊かになる空間といえます。しかし、他の家からの視線が気になるケースもあり、プライバシーの確保が課題です。ここでは、屋上をリビングのように生活空間に取り入れる「屋上リビング」のメリット・デメリットをお伝えします。快適に過ごすためのコツやおすすめのインテリアもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
屋上をリビングにするメリット
屋上やルーフバルコニーは、太陽の光を直接浴びられる開放的な空間です。インテリアを置いてリビングとして活用する場合のメリットを5つお伝えします。
プライベート空間でアウトドアを楽しめる
屋上リビングでは、テントを張りBBQをするなど自宅キャンプを楽しむ人もいます。キャンプは家族連れに人気のレジャーですが、キャンプ場に行ってキャンプをすることにハードルを感じる場合もありますよね。屋上リビングなら自宅から出ることなくキャンプができるため、遠出する必要がなく、家族や友人のみで気軽に過ごせます。
眺望が良い
自宅や周囲の建物の階数にもよりますが、高い建物の少ない住宅街であれば眺望に期待できるでしょう。近くで花火大会を行う地域なら、毎年自宅から打ち上げ花火が見られるかもしれません。ただ寝そべって星空を眺めたり、望遠鏡で天体観測をしたりしても楽しめるでしょう。
庭の代わりになる
屋上のスペースがしっかり確保できていれば、庭代わりに使えます。敷地内に庭をつくるのが難しいようであれば、屋上を活用することもおすすめです。地上にある庭と比べて、通行人の視線が気になりません。部外者が入ってこられないため、小さな子どもも安心して遊ばせてあげられますね。
自然の風や日光を独り占めできる
天気が良い日の屋上は、太陽の光を存分に浴びられるプライベートスポットです。自宅で日光浴ができるほか、ヨガや軽い運動もできます。過ごしやすい季節には、心地よい風を受けながらのんびり読書やティータイムを楽しめるでしょう。
天気が良い日はたっぷりの日差しと風に恵まれるため、大きな洗濯物が乾きやすいのもメリットです。
屋上に緑を置けば屋根の温度が下がる
屋上で植物を育てる「屋上緑化」には、建物の断熱性を高める効果があります。夏は気温上昇を抑え、冬は熱が逃げるのを防げるでしょう。その結果、冷暖房の効きが良くなれば省エネ効果にも期待できます。
屋上の一部に芝を植える、大きなプランターを置く、菜園をつくる、グリーンカーテンを育てるなどがおすすめです。
屋上をリビングにするデメリット
屋上は自宅の一部ではありますが、屋外であることを忘れてはいけません。屋上をリビングとして使う場合に気を付けなければならない4つのデメリットをお伝えします。
雨水が溜まりやすい
屋上は、排水や防水に気を付けなければ雨漏りする危険性があります。勾配があれば片側に水を集めて排水しやすくなりますが、リビングや庭代わりに使用するなら勾配はつくれません。勾配以外の排水・防水対策が必要になります。
複数箇所に排水口を設ける、排水口にストレーナーキャップを取り付ける、屋上防水工事を施すなどの対策をして、雨漏りから家を守りましょう。
掃除やメンテナンスが大変
屋上に落ちたゴミや葉っぱを放置してしまうと、排水口が詰まる原因になります。スペースが広ければ広いほど時間がかかるので、こまめな掃除が大切です。
また、屋上の防水機能を維持するためには、定期的なメンテナンスが必要になります。金属防水などほぼメンテナンスが不要の工法もあるため、メンテナンスの頻度やコストと併せてハウスメーカーに相談してみてくださいね。
近隣から苦情がくることも
屋上はプライベート空間であるため、友人を集めてパーティーを開きたいご家庭もあるでしょう。ですが、あまり大きな声や音を出してしまうと「うるさい」とクレームがくるケースもあります。声や音だけでなく、BBQのにおいや煙、イルミネーションなど光る装飾にも注意が必要です。
対策としては、屋上を壁で囲うと近隣への影響を軽減できます。また、遅い時間には声や音を出さない、ゴミなどが飛んでいかないように気を付けるなどの配慮も大切です。
高い建物があるとプライバシーが守れない
屋上なら地上の庭と違い、道路から見られる心配はありません。ですが、周囲に高い建物があると上から丸見えになってしまう心配があります。特にプールで遊ぶなどプライバシーを守る必要がある場合は注意しましょう。対策については、後ほどお伝えします。
屋上リビングを快適な場所にする3つのコツ
屋上リビングは、家族がプライベートな時間を開放的に過ごせる空間です。近隣の視線が気になったり対策をしているのに雨漏りをしたりすると、思うように楽しめませんよね。屋上リビングを居心地の良い場所にするための3つのコツをご紹介します。
目隠しを設置する
屋上で過ごす家族のプライバシーを確保するためには、目隠しが必須です。ラティスのようなフェンスや壁を設置しましょう。
高さのあるフェンスや壁を設置すると、目隠しだけでなく以下のような効果も期待できます。
- 日除け
- 防音
- 落下防止
周囲に高い建物がある場合は、タープやオーニングが有効です。
定期的にメンテナンスをする
屋上は、雨風にさらされる場所です。それだけ屋内より劣化が早いことが想定されるため、定期的にメンテナンスをしましょう。防水層や家自体の寿命を延ばすことにつながります。フェンスや壁も経年劣化すると危険な場所なので、定期的に専門の業者にメンテナンスを依頼するとよいでしょう。
実績のあるハウスメーカーに依頼する
屋上をつくる場合、雨水が貯まりやすいなど家への負担が大きくなるため、建築時に対策する必要があります。屋上のない家よりも建設の難易度が上がると考えられるため、実績が豊富なハウスメーカーを選ぶことが大切です。屋上プランを複数用意しているハウスメーカーもあります。理想の屋上を叶えるためのおおよそのコストなど気になることも聞けるため、一度相談してみるとよいでしょう。
開放的な屋上リビングの活用法
屋上リビングの使い方は、ご家庭によってさまざまです。ここでは、代表的な活用法を5つご紹介します。
セカンドリビング
屋上に椅子やテーブルなどのインテリアを置き、セカンドリビング、つまり2番目のリビングとして活用する方法が人気です。朝のコーヒータイムをのんびり過ごしたり、夜にランタンを点けてお酒を嗜んだり、パソコンを持ち出してテレワークをしたりと、多様な使い方ができます。
自宅でキャンプ
家族のレジャーとして注目を集めている「おうちキャンプ」を、より本格的に楽しめるのが屋上リビングです。テントを張ってランタンを置くだけでも、非日常感が味わえますよ。ホットプレートやカセットコンロで簡単な調理もできます。
キャンプ初心者や小さな子どもがいるご家庭が、手軽にキャンプ気分を味わう活用法としておすすめです。コンセントや水栓を設置しておくと、より便利にキャンプができそうですね。
ホームパーティー
誕生日や結婚記念日など特別な日には、屋上でホームパーティーを開くのはいかがでしょうか。住宅街であれば大声や大音量の音楽は控えた方がよいですが、ただケーキを食べるだけでも特別感が出ますよ。青空を背景に記念写真を撮影するのもよいですね。
子どもやペットの遊び場
公園やドッグランの代わりに屋上を活用する方法もあります。すべり台や持ち運びできるサンドボックス(砂場)、ボールプールのような遊具を用意しましょう。小さな子どもがいるなど頻繁に外出するのが難しいご家庭にとっては、気軽に遊ばせられる場所になるはずです。夏には大きなビニールプールを出して水遊びするのもよいですね。もちろん、大人が筋トレやヨガをする場所としても活用できます。
家庭菜園
屋上緑化のついでに家庭菜園やガーデニングを始めると、自宅で育てた野菜が食べられるだけでなく植物を育てる喜びも実感できます。子どもに水やりを手伝ってもらうなど一緒に育てれば、食育にもなりそうですね。
屋上で野菜を育てる場合は、直射日光や強風による被害が心配です。初心者のうちは直射日光に強いトマトやハーブ類を選び、プランター同士の支柱を紐で縛っておきましょう。
屋上リビングにおすすめの家具・インテリア
屋上を有意義に使いたい場合は、理想の過ごし方に合わせたインテリアを置くとよいでしょう。ここでは、屋上リビングにおすすめのインテリアをご紹介します。
屋外用のソファやチェア
屋外用の家具には撥水・防水加工がされていることが多く、雨の日は外に置いたままにしても大丈夫です。屋上リビングで家族がリラックスしたいなら、座ったり飲食したりできるようソファやチェア、テーブルもあるとよいですね。梅雨時期など長い期間使わないようであれば、劣化を防ぐためにも、防水カバーをかけたり、濡れない場所に片付けましょう。
アウトドアラグ
屋上でリラックスして過ごしたいときは、アウトドアラグがあると便利です。ピクニック気分で食事をしたり、寝転がって読書ができます。他の部屋のインテリアとは一味違うデザインを選ぶと、非日常感が増しますよ。ネイティブ柄やノルディック柄なら、温かみも感じられておすすめです。
ハンモックやテントなどのキャンプ用品
ハンモック・ランタン・テント・タープなど一通りのキャンプ用品を揃えておくと、ワンランク上の「おうちキャンプ」が楽しめます。特にテントは子どもにとっての秘密基地になるので、喜ばれるはずです。
屋上リビングでアウトドアライフを楽しもう
家にいながらアウトドアを堪能できる屋上リビング。家族で過ごす時間やコミュニケーションが増えそうですね。
屋上リビングが気になっている方は、ぜひ一度実際の住宅を見学してみてください。屋上のある家のモデルルームを見学するなら、こちらの展示場がおすすめです。
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